群龍天に在り(webディレクターと歴史好きの雑記帳)

webディレクター兼雑誌記者の松平俊介が書いているブログです。

web技術者・web記者の松平俊介の江戸時代とweb技術についての雑記ブログです。web技術者の傍ら、雑誌記者として各種月刊誌・webメディア『ガジェット通信』に執筆してきました。 webの時事問題や、web制作、ウェブマーケティング、江戸時代史や『江戸しぐさ』批判などが主な執筆範囲。 これまで書いてきた主な記事→http://rensai.jp/author/touryuuuan

徳川将軍家は「王」だった?!ー徳川将軍家に贈られていた漢風諡号の謎~

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[猷王(ゆうおう)・徳川家光の廟『大猷院廟』(たいゆういんびょう) 栃木県日光市、国宝及び世界遺産指定。
画像はウィキペディアのフリー画像を使用]

これが『烈祖成績』・『三王外記』・『続三王外記』・『文恭公実録』が書いている徳川将軍家の贈り名の唐名。

1、烈祖(神祖)・家康
2、徳王・秀忠
3、猷王(ゆうおう)・家光
4、荘王・家綱
5、憲王・綱吉
6、文王・家宣
7、章王・家継
8、徳王・吉宗
9、惇王・家重
10、浚王・家治

一見、なんというか「十二国記」か中国周王朝の王号みたいですが、これなんと徳川将軍の王号。
「台徳院」「大猷院」などの朝廷から贈られた諡号(シゴウ、贈り名)を中国風に呼んだものです。
漢学者が漢文で史書を書く時に好んで使っていたようです。
『烈祖成績』・『三王外記』・『続三王外記』・『文恭公実録』はいずれも漢学者が書いた私撰(自分で書いたもの)の書で、非公式な内容なのでこういうことが書けたのかもしれません。『三王外記』は太宰春台の作ではないかと言われており(非公式なアングラ出版で「訊洋子」(じんようし)というペンネームを使っている)、それを書き継いだ『続三王外記』・『文恭公実録』も同様です。(『文恭公実録』だけは著者が明治政府に出仕しているので著者が明らかになっている)。

家康の諡号が「烈祖」なのが意外というお話があり、正直私も意外と言えば意外なんですけど、そう言えば徳川斉昭の諡号も「烈公」なんですよ。徳川家は「烈」って言う字が好きなんじゃないかな。 

なお、この漢風諡号に王を使うのは家治までで、「徳川将軍は諸侯なのになんで王なんだ!不敬だ!」という国学者からの批判もあり、11代将軍、文恭院・徳川家斉は没後「文恭公」と呼ばれています(五弓久文『文恭公実録』序)。諡号が朝廷から贈られるのも14代までで、15代慶喜にはありません(神式葬儀だったため戒名もない)。


無責任な医療情報が大量生産されるカラクリ…「コンテンツファーム」

BuzzFeed Newsの井指啓吾記者の力作記事「その記事、信頼できますか? 無責任な医療情報、大量生産の闇 水素水、ブラックシード…」(https://www.buzzfeed.com/keigoisashi/welq-01?utm_term=.qhZNnePMJb#.plpGlMp4WP)  を読んで、私はうーんと考え込んでしまった。

webディレクターを長年やってきた僕としては、非常に憂慮すべき事態になっているし、それまでこの問題に気づいていながら何の手も打っていない自らの無力にも思い至ったのである。

この問題について
井指記者にTwitterで若干の情報提供をしたところ喜んでいただいたようだったので、業界人としてこの問題について書いておこうと思う。少しでもこのような無責任な医療情報が減ることを望みたい。

この無責任な医療情報を量産しているのは、主に「アフィリエイター」と言われる人たちではないかと思うが、この手の手法は私が記憶する限り二〇〇九年頃には既にあったと思う。当時、SEO対策の中に「ワードサラダ」「コンテンツファーム」などの手法が有り、特に今回問題になっている無責任な医療情報は
「コンテンツファーム」の一種と言っていいと思う。

「コンテンツファーム」は、要するにインチキSEOである。業界用語でブラックハットSEOともいう。
「質の低い記事を大量生産することで、アクセスを稼ぎ、何かの目的を達成しようとするもの」なのである。もちろん、検索エンジンから見ればご法度の行為で、Googleは何度もその手のサイトを検索順位の圏外に押し出しているのだが、手を変え品を変えしてアフィリエイターはコンテンツファームをやっている。


既に2011年には、Googleがこの問題に対して警告を発している。SEOの専門家として名高い「海外SEO情報ブログ」の鈴木謙一氏によると、コンテンツファームには以下のような種類があるという。(https://www.suzukikenichi.com/blog/what-is-content-farm/より引用)

  • スクレイピング
    他のサイトからコンテンツをコピーしてページを自動生成したコンテンツ
  • 自動生成したコンテンツ
    完全に自動化されたものもあるし、多少人の手が加えられたものもあります。
  • 信ぴょう性が担保されていない投稿サイト
    一般人のユーザー同士が助けあうQ&Aサイトは、素人が回答する場合も多いです。
  • 既存のコンテンツを書き直したコンテンツ
    単語を変えたり語順を入れ替えたり、でも言ってることは同じ。
  • 宣伝のためのコンテンツ
    見返りに報酬をもらうために書く、商品やサービスのレビュー記事。
  • ウィキ
    百科事典タイプのコンテンツ
こういったコンテンツファームについては、Google側も対策を打ち、検索エンジンのアルゴリズムを何度も何度も変更し、少なくとも自動生成やコピペコンテンツについては相当な対策がなされている。ところが、問題は「既存のコンテンツの書き直し」である。これは現在の検索エンジンのアルゴリズムでは検出はなかなかできない。だから、無責任な医療情報のコンテンツファームがはびこってしまうのだ。

こういうサイトの多くは、連絡先すら明らかにしていない。独自ドメインを取り、お問い合わせ窓口を作らなければ、事実上抗議も何も出来ないようなサイトを作れるからである。ドメイン業者がそういうサイトについて取り組みをしたという話も私はあまり聞いたことが無い(本来はドメイン業者が対処すべきだと思うが)。どうして未だにこのようなアングラサイトみたいなことがまかり通るのだろうか?

こういうことばかりやっていると、ウェブ業界はますます信頼を失い、若い人が入ってこなくなり、ブラック業界になってしまうように思う。なんとかしなければならない。

岩手・中尊寺のわんこそば

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昨年、岩手の中尊寺に拝観した時の門前の店で食べたわんこそばである。
いやー、これがうまいんですね。東京のそば店とはどういうわけか味が全く違った。
何故あんなにうまいのかよくわからないが、コシもあるし地粉に味わいがある、
味に深みがある、奥行きがあるのである。

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わんこそば以外に薬味もたくさんついてくるし、天ぷらがついてくるのも嬉しい。
これで一〇〇〇円ちょっとだから東京に有ればコスパ厨が押し寄せそうな店であった。
平泉のわんこそばは盛り出し式で初めから持ってくるのだそうである。
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中尊寺に詣でると、地元の子供達が剣舞をやっていた。
何とも言えず土俗的な、縄文的な味わいがある。仏像も素晴らしいものであった。

 
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