本日まで神保町で行われていた、『神保町ブックフェスティバル』で、宋史文苑伝をゲットした。
宋史文苑伝表紙

これは何かというと、大東文化大学の教授だった原田種成先生が、文部省(現在の文部科学省)から科研費の補助を受けて行った、正史『宋史』の訳本である。このプロジェクトは、『宋史』本紀と、文苑伝の翻訳を行い、昭和48年から科研費の補助を受けて『宋史』本紀の訳を始め、全47巻を訳し、昭和54年に汲古書院より刊行している。
その後、大東大で研究を更にすすめ、宋史文苑伝を訳出し、昭和61年に刊行したものである。

なお、訳出といっても下の画像の通り、原文に返り点・送り仮名を付したいわゆる「訓点本」なので、現代語訳ではない。
111030_162442.jpg宋史文苑伝・葉夢得伝


画像は葉夢得伝の訳で、南宋の初期、金軍が南宋に攻め込んできた所。金軍総帥の完顔宗弼(兀朮四太子)と戦っている南宋の武将・葉夢得が、張俊に援軍を要請し、完顔宗弼を撃破する場面である。文苑伝は文人の列伝なので、こういう武張った話は珍しい。張俊は北方謙三氏の「楊令伝」にも出てくるので、おなじみかも知れない。