神田駅西口商店街の中に、とても小さなお寺と神社がある。
出世不動尊と佐竹稲荷神社だ。

神田出世不動尊

見ての通り、ビルの谷間にある出世不動尊。出世不動通りの名前の由来にもなっているが…ガード下の居酒屋で有名な神田駅西口から10分弱歩く。住所で言えば、東京都千代田区内神田2丁目6となるが、地図を見ても中々分からない小さなお堂だ。でも由緒は正しいのだヨ!

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由来によると、江戸城の中にあった御三卿の一つ、一橋徳川家が祀っていた不動尊像をここにお堂を作って安置したそうだ。一橋徳川家は元文2(1737)年、八代将軍徳川吉宗の四男、宗尹が分家した家で、家格は徳川御三家に次ぐものとされ、所領は10万石というから大変な身分であった。一橋徳川家二代目の徳川治済などは十一代将軍徳川家斉の実父として権勢を誇り、松平定信なども解任してしまうほどの権力者であったという。一橋九代目の徳川慶喜こそ、徳川最後の将軍・十五代徳川慶喜であった。
その一橋徳川家が祀っていたお不動様なのだから、幕府全盛期はすごいものだったのだろう。
戦災で焼けて、お堂はとても小さくなっているが、今でも地域の人が大事にお祭りしている。

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この近くに佐竹稲荷神社がある。江戸初期に佐竹義重の屋敷があったのがここで、佐竹義重の子孫がお稲荷さんを祭ったのが由来だそうだ。今でも秋田の佐竹家とは縁があるらしく、社殿は小ぶりだが秋田杉の立派なもので、幔幕も佐竹家の家紋が堂々と描かれている。