正直な話、東京都内で仏像鑑賞をするというのは相当難しいのである。

◯お寺の意識が低く、非協力的な所が多い

以前、雑誌の特集で東京の仏像特集をやろうとしてお寺何件かに取材を申し込んだが、
「檀家寺だから」「ウチは知らないから」と、全て断られた。
一番すごかったのはある下町のお寺で、
「うちの仏像が重要文化財?そんな仏像無いよ!
ないったらない!」と猛然と否定してガチャ切りしたのだな、その坊さんは。

美術書に仏像の写真がちゃんと出ている寺なんですけどね…

この理由はある意味はっきりしており、東京都内の寺院は江戸時代の檀家寺請制度で
徳川幕府から丸抱えされて出来た寺院が大半なので、「坊主丸儲け」が当たり前になっているのですね。
江戸時代の仏教僧侶の大半は堕落していたというのは歴史学会の大体の通説になっている。
だから東京の下町の人々は、一部を除いて坊さんをあまり尊敬していない。

勿論、浅草の東本願寺や、深川の不動堂など、近隣から尊崇されているし、
お坊さんの態度も大変立派だなあと感心させられるようなお寺もあるが、
そういうお寺はごく一部なのは悲しいことだ。平然と参拝客の祈祷中に
私語はするわ、堂内で鼻をほじるわ…

また、坊さんたちもその状況に甘んじている人が多い。東京の寺院めぐりをしていて、
お坊さんの態度の悪さにあきれてしまうことは少なくない。
他の地域に比べると、宗派の地域単位で布教用に立ち上げたページの少ないことは驚くばかりだ。