人の世を作ったものは神でもなければ鬼でもない。やはり向う三軒両隣にちらちらするただの人である。ただの人が作った人の世が住みにくいからとて、越す国はあるまい。あれば人でなしの国へ行くばかりだ。人でなしの国は人の世よりもなお住みにくかろう。(漱石・草枕)
まあ、評判になっているので読んだのですが…期待はずれでした。
かなり有名な方が推薦しているので期待したんですがねえ…

「今更、何、言っているんでしょうね、この御仁は…」ということに尽きます。

まずですね、ステマ問題が出始めたのってもう2013年位なんですよ。
そのころ晋遊舎あたりが既にステマ特集の雑誌を取り上げておりまして、
そこに詳しい手練手管を全部書いておるんですよ。この本より詳しく。
いまさら遅きに失したとしか言い様が無いですねえ。

それから、この方、あたかもネットニュースはステマばかりで、新聞や雑誌は
ステマがなく、きちんと編集されていると思い込んでいらっしゃるようなんですが…

大手新聞社、特に五大紙と称する新聞は、概ね政党や財界のヒモがついていて、政治経済の記事は大なり小なりステマだということを知らないんでしょうか。そして、それらの新聞は不偏不党を謳っているんですよ。雑誌もこれは広告ですと言って書いてある記事以外の所で随分ステマがあるんですよ。

ああ、それから中国の新聞などのメディアはもっとひどくて、「(中国共産)党の口舌」つまり、宣伝機関としてしか受け付けられません。要するに全部ステマです。

要するにねえ、ステマでないメディアなんて微々たるものなんですよ。だから「ステマなんか汚らわしい!」というのであれば、夏目漱石ではないが「人でなしの国に行くしかない」わけです。この程度のことは常識の範疇だと思うのですが。

どうも、もう少し工夫すべきではなかったかと思いますねえ。