柳営婦女伝叢は国立国会図書館デジタルコレクションで見られる、江戸幕府将軍の妻子の史料集である。
編者は三田村鳶魚で、
筆者不明「玉輿記」(ぎょくよき)
筆者不明「柳營婦女傳系」(りゅうえいふじょでんけい)
竹尾善筑「幕府祚胤傳」(ばくふそいんでん)
竹尾善筑「幕府釐女傳續編」(ばくふりじょでんぞくへん)
から成っている。 

「玉輿記」はかなり伝説というか伝奇色が濃く、隆慶一郎氏の伝奇小説「捨て童子松平忠輝」のタネ本の一つである。三田村氏も言うように、大奥の姫と若君に関する怪しい話をまとめた本で、 松平忠輝にしても「ウロコが生えていたので水泳が上手かった」などというのは全く言語道断なものである。両生類やかっぱでもあるまいし。
どうも服部一族が書いていたものらしいが、まともに取り合うべき本でもないであろう。

「柳營婦女傳系」は「玉輿記」よりもっともらしく書いてあるのだが、系図が関心しない。これによると後醍醐天皇の御子、信濃宮宗良親王の嫡男が臣籍降下して源尹良を名乗り、征夷大将軍に任じられた、これが松平清康の先祖である…というのだが、ちょっとどうなんでしょうね。