左派的傾向が強く、岸井成格氏らと共に「放送による表現の自由や、放送が健全な民主主義の発達に資することが危機に瀕(ひん)している」などと、自民党に抗議声明を送りつけるなどしている大学教授が居る。上智大学の水島宏明氏である。元日テレの看板であちこちに記事を書いている。

 最近質の低下が著しいヤフー個人で、以下のような安倍批判を繰り広げていて空いた口がふさがらなかった。
 

【メディア分析】NHKで安倍さんの露出時間が長いのは公職選挙法違反では?

  http://bylines.news.yahoo.co.jp/mizushimahiroaki/20160626-00059294/
(以下引用)
 筆者はかつて民放テレビで長く記者をしていた経験を持ち、現在は大学で「ジャーナリズム」を専門に研究し、学生たちに教えている人間です。このため、今回の参議院選挙でも新聞やテレビがどう報じているのかに注目してウォッチしています。参議院選挙の公示日の6月22日(水曜日)や最初の週末を迎えた6月25日(土曜日)のテレビでのニュースでの取り扱いを検証していて、民放各局とNHKのニュースでは扱いが相当に違うことに気がつきました。簡単にいうと民放各局のニュースは各党の党首が露出している時間が「機械的に平等」といえるほど厳密なのに比べて、NHKのニュースだけが「機械的に平等」を守っていない印象なのです。
(中略) 
 

NHKでは選挙期間中も民放と比べて安倍さんの露出時間が突出して長いという事実が判明しました。

公示から投票までの期間のニュースは、各党で不平等な扱いをすると公職選挙法に抵触してしまう可能性があるので機械的に各党の党首や候補の演説の持ち時間を「平等」にするように配慮します。それが長年、民放の報道現場で働いてきた筆者の「常識」でした。実際に民放ニュースを見てみると、ほぼそうなっています。

ところがNHKニュースだけは自民党の党首である安倍首相の露出する時間が非常に長いのです。

こうした取り扱いは選挙の「公明かつ適切」を目的とする公職選挙法に違反するのではないでしょうか? (http://bylines.news.yahoo.co.jp/mizushimahiroaki/20160626-00059294/)

とんでもない勘違いをしているようなのでご忠告申し上げるが、そもそも公職選挙法に「機械的に各党の党首や候補の演説の持ち時間を「平等」にするように配慮」しなければならないという条文はどこにあるのか教えていただきたいものである。

それどころか、公選法には水島教授の主張と全く相反する条文が存在する。水島教授は法律の条文と業界慣習を混同しておられるのではないか。公職選挙法第151条の3にはこうある。

第百五十一条の三  この法律に定めるところの選挙運動の制限に関する規定(第百三十八条の三の規定を除く。)は、日本放送協会又は基幹放送事業者が行なう選挙に関する報道又は評論について放送法 の規定に従い放送番組を編集する自由を妨げるものではない。ただし、虚偽の事項を放送し又は事実をゆがめて放送する等表現の自由を濫用して選挙の公正を害してはならない。

どういうことなのだろうか。記事にはそもそも条文を載せていない。 これでは印象操作、「虚偽の事項を放送し又は事実をゆがめて放送する等表現の自由を濫用して選挙の公正を害」することにつながってしまいかねない。法律解釈論は無論条文のみで完結するものではないし、所属名を含めた顕名で堂々と意見を開陳されている以上、なにか裏付けがあるのであろうから、このように舌足らずの記事ではなく、堂々と「公職選挙法何条に違反しており同法151条の3とは関係ない」旨を書いていただきたいものである。