あの忌まわしい日からようやく1年が経った。1年経ってようやく少し振りかえれるような気がする。

あの日、私は神奈川県の客先から帰る途中で、途中で電車が止まって帰れなくなり、そのまま漫喫で
一夜を明かしたのを覚えている。テレビで見る東北の惨状すさまじかったが、私はとにかく何とかして
生きなければならないと考えていた。不安な一夜を明かしたが、眠れなかった。その日は
夜中全く眠れなかったので持っていた中谷厳氏の「資本主義は何故自壊したのか」を読んでいたが、
読んでも読んでも机上の空論のように思えた。そこでマンガ喫茶で本宮ひろ志のマンガ「猛き黄金の国 道三」
を借りて読んだが、こっちの方がよほど慰めになった。東北の惨状、周囲の状況を考えると日本はどうなるかと
不安であった。斎藤道三の力強い生き方を読んで「自分の道は自分で切り開くのみだ」と思った。

家に帰り着いたのは翌日の12時過ぎ。結局神奈川を出た後都営線と東京メトロ千代田線以外は動かなかった。
JR常磐線は確か3月14日まで動かなかったと記憶している。家に帰ると植木は倒れ床にガラスと本が散乱していて
片付けにまる1日かかった。15日電車動く。出勤しても営業活動が中々十分に進まず。千葉には物資が余り
なく、アメ横で物を買って帰ったりしていた。電車がまともに動かないので電車の中で将棋の本ばかり
読んでいた(詰将棋や定跡を頭の中で考えていると気がまぎれるので)。

今日は震災のことをテレビや新聞で見ていたが、東北の状況は私などよりも遥かにひどいものであった、
想像をはるかに超えて恐ろしい状態だったのだと知り謹んで犠牲者の冥福を祈るのみである。